余裕の快走。金内完全優勝
2012.03.04
第12回JESC技術選。今年は厳冬で雪の量は豊富であったにも関わらず、大会数日前に雨が降るなどの気温上昇で、バーンは固く 決して余談を許すようなコンディションでは無かった。またインフルエンザなどの影響もあり、選手のキャンセルも目立ち 参加選手の数は17名。若干寂しい感もあったが、逆に中身の濃い競技内容になった。
昨年まで行われていた予選制は無くなり、今年は全員が最後まで同じ種目を滑ることが出来る。そのため、中級者のスキーヤーにとっては若干難しいシチュエーションとも言えたが、そこはそれJESC魂でとにかく挑戦。全員が無事に全種目を滑りきることが出来た。
最初の種目「中斜面大回り」で山村がいきなり高得点の80点をマークするも、金内がそこを高いアベレージで交わしラップを奪った。その後を滝沢と小久保が追う展開になる。中斜面の小回りでも金内の滑りに乱れは無かった。柔らかい下肢を多用して横へのスペースをうまく使った滑りで二位に10点以上の差を付け、力の差を見せつけた。二位には石岡、その後を小久保、そして急成長の加藤が追いかけた。
競技は終始、金内の余裕とも言える滑りが目立ち、全種目を通して全て1位という驚異的な強さで完全優勝を達成した。この大会では金内の集大成を感じることが出来た。まさにあっぱれだ。
他にはロングターンで少し巻き返し、ショートターンで大きく離される山村が二位。昨年大会直前に膝を負傷して大会を棄権した残念なスキーヤー石岡が三位につけた。そして大躍進は昨年度予選通過ならず二部で滑っていた加藤が、なんとなんと大飛躍の四位入賞。めざましい成長の足跡を見せてくれた。小久保と滝沢農園のオーナー滝沢も気合いで入賞。上級者の面目を保った。
女子の優勝争いは混沌としていたが、スピードをアピールする海老原がテクニック重視の中島を凌駕して初優勝。彼女は出場二年目にして大きな名誉を手に入れた。
振り返ってみると金内のダントツの強さが目立つ大会であったが、中盤で下克上も目立ち、予選が無くなったことで、最後まで捨て身の滑りをしかけてくる選手に良い結果が出ていたようだ。
(YW記)
技術選の詳細結果はこちら→2011 GISEN RESULT